
がっかりしました - 性欲が歩いているようなヴァイキングと優柔不断で色魔のようなヒロインのラブロマンス。阿呆な父親をはじめ、登場するイギリス人は馬鹿ばかり。舞台設定も奇想天外ですが、ヒロインの態度には読んでいてイライラさせられます。ヒストリカルロマンスというより、ポルノ小説と言ったほうが適当かと思われます。
バイキングと令嬢 - ヒロインは伯爵令嬢でありながら新聞の発行も手がける自立した女性。そんな彼女が立ち寄ったサーカスに、檻に入れられて見世物になっている男性がいました。男性は裸同然で髭は伸び放題。加えて異国の言葉を話すので動物のような扱いを受けていましたが、博識なヒロインは彼の話す言葉がバイキングの言葉だと分かり、助けを請う彼を救い出します。そして髭をそり、紳士の格好をした彼はどんどんイギリス文化を吸収し、瞬く間に立派な紳士となってヒロインの心をとらえます。また彼も、助けてくれたヒロインを花嫁として自分の故郷に連れ帰ろうとするのですが・・・。ヒーローはバイキングの長の跡取り、ヒロインは伯爵家を継ぐ男子を出産しなければならない、二人して大きな義務を背負っているので、物語は究極のすれ違いストーリーで展開していきます。愛し合う二人だけれども離れなければいけない運命。そんな二人が迎える結末とは?最後までハラハラさせてくれました。中世の雰囲気と、時代の最先端をいく19世紀イギリス、二つの雰囲気を楽しめるお得(?)な作品でもあるのでぜひ読んでみてください。
紆余曲折を経て…。 - 伯爵の娘であり学者の父を持ちレディでありながらも亡き母の意思を継いだ新聞社の発行人兼記者のヒロイン。当時のレディならば社交界、舞踏会に明け暮れる日々が当然であるのに自立心旺盛な現代でいうところのキャリアウーマンのヒロインに好感を得ました。ある時、サーカスの目玉に【最後の野蛮人】という見世物がありヒロインと新聞社で一緒に働く親友と共に出かけます。この野蛮人がヒーローなわけですがサーカス団の団長に棒でつつかれたりと不当な扱いに耐えているのを見かねてヒロインとその父親がお金を持って救出します。救出後のヒーローは髭を剃り服をあつらえ、英語と作法を覚え、素敵な紳士へと変貌しますがいささか男性版のマイ・フェア・レディのような感じがしました。しかし【バイキングの末裔】であるヒーローは島に帰らなくてはならない義務があります。最後の別れに愛を交わす二人ですが発つ朝、ヒーローはヒロインをさらって島へと帰ってしまいます。必死で『私の居る場所はロンドン』であると抵抗するヒロインですがヒーローは耳を貸しません。そんなある日、野蛮な部族の襲撃事件を境にヒーローの気持ちに変化が起きヒロインのいる場所はイギリスであることをさとります。そして舞台はまたロンドンへ…。戻ってからのヒロインはヒーローとの別れの時間をまぎらわすかの様に一層、仕事に打ち込みますが社会的弱者を守ろうとする新聞社には敵も多く危険な目にも幾度か合いそのつどヒーローに助けられます。すべての悪者がいなくなった後、ヒーローは島へと帰りヒロインは家の義務から愛のない結婚を決意しますが…。私にはhotシーンが多少過激過ぎてポルノを思わせる箇所もありましたが全体的なストーリーは読者を飽きさせないようにロマンス、サスペンスの要素や二人の愛の深さ等も切なく書かれていて秀作だと思います。ぜひ、ご一読を!なお、これが三部作の一作目で二作目は本作のヒロインの親友がヒロインになるそうで楽しみです。